「一番いいのは、オーダーメイド感。」
一般的なAI講座では届かなかった、会計・税務の現場へ。
株式会社オーパスワンの高久知丸さんがAI顧問へ相談した出発点は、「AIに取り残されたくない」という不安でした。
ChatGPTが登場した頃からAIには触れていました。スクールやYouTubeも調べました。ただ、そこで扱われるのは画像生成、SNS、副業などをまとめた内容が多く、日々の会計・税務や定型業務へどうつなぐかは見えてきませんでした。
高久さんが知りたかったのは、AIの一般的な使い方ではありません。
「自分はこういう仕事をしている。この作業ならAIに任せられるだろうか」。仕事の現状を見せ、その続きから相談したい。毎回別の相手へ背景を説明し直すのではなく、同じ担当者と考えを積み上げたい。求めていたのは、決まった教材よりも、自分の仕事を一緒に見る相手でした。
最初にしたのは、業務を全部出すことだった
2026年5月の初回相談では、会計・税務、給与計算、予定納税のお知らせ、請求書、資料整理など、AIで試してみたい仕事を広く棚卸ししました。
すべてを一度に自動化しようとはしませんでした。Excelで十分な作業、RPAに向く定型処理、AIの柔軟さが役立つ部分、人が最後に判断すべき部分。同じ「自動化」に見えても、仕事ごとに分け方は違います。
6月には、共有ドライブと専用PC「ロボ丸」を整えました。中間納税のお知らせでは、表の予定と金額をAIが読み、送信前のメール下書きを作る。最後は人が内容を確認する。AIが準備し、人が判断する小さな運用が動き始めました。
「何ができるか」から、「仕事をどう流すか」へ
7月、高久さんの関心はツールの機能から業務フローへ移っていました。
会計データをExcelへ整理する工程、税務ソフトへ入力する工程、既存のRPAが担当する工程、AIが補える工程。ひと続きに見える法人税申告の仕事を細かく分け、どこを固定し、どこへAIの柔軟さを使うかを考えるようになりました。
「フローありきだと思うんですよね」
AIが途中で止まったときも、すぐ別のツールへ移るのではなく、実際の手順を見せ、成功した方法をルールとして残す。エラーが起きたときの動きも決めておく。教わった操作を繰り返すのではなく、自分の仕事に合わせてAIの動かし方を直す段階へ進んでいました。
教わる側から、自分の仕事をAIへ渡す側へ
相談開始から約2か月。高久さん自身が、毎朝9時に共有ドライブを確認し、新しい資料があれば会計数値をもとにシミュレーション付きレポートを作る流れを組みました。対象はグループ会社5社分です。
最初は「何を教えてもらうか」から始まりました。いまは「自分の業務をどう分け、AIへどう渡すか」を考えています。
法人税申告フローの再構築や、メール添付まで含めた自動化は現在も進行中です。完成したことだけが成果ではありません。どこで止まり、次に何を直すかを自分で考えられるようになったことも、大きな変化です。
AI顧問が向いている人
高久さんがAI顧問を勧めたいのは、自分の業務で試したいことが見えている人です。
家庭教師のように、同じ相手と前回の続きから話す。AIを使うところと、人が判断するところを一緒に分ける。その積み重ねが、学んで終わるAIから、自分の仕事で動くAIへ変えていきます。
株式会社オーパスワン 高久知丸さん AI顧問を利用し、会計・税務を中心とした定型業務の整理と自動化に取り組んでいます。
